惑星開発委員会グレンラガンに関するコラムについて

http://www.geocities.jp/wakusei2nd/ragan/html

これを読みました。僕もグレンラガン11話を見て、確かに「立ち直り早っ!」と
思いました・・・。


ただ、ここに書かれていることとは、僕はまた違う受け止め方をしました。
僕は、エヴァオタクですが、ここで書かれているような、
エヴァ=エディプスコンプレックスの話」とは
思っていないんです。父親のせいで、図らずも自らが大切な友人を
傷つけてしまった、そのせいで碇シンジは目指すべき道を見失い、
引きこもってしまったという部分を主たるテーマにあげているようですが、


正直エヴァオタクから見ても、そういう部分は上手く描写されているとは
思っていないんです(笑)。
むしろエヴァの本質、テーマというのは、
「女性に散々弄くられたあげく、置いてきぼりにされる」
という部分だと感じるんです。


グレンラガン8話での、主人公であるシモンの挫折体験というのは、
憧れていたアニキを失ってしまったというものですが、
僕が思うに、これは完全な挫折にはならないと思うんです。
アニキがいなくなっても、傍らでヨーコ、そしてニアが
見守ってくれれば、シモンは強くなれる。彼女らに対して信頼、絆の
ようなものを感じれば、男は強くなれるものです。


むしろ、アニキの分まで頑張って、いつかヨーコやニアに
男として認めてもらえるまで・・・みたいに奮起する
きっかけにもなるかも知れません。


本当にロボットに乗る理由を見出せなくなる時というのは、
「ロボットに乗っても女の子にはモテない」と
わかったときです。


綾波レイ碇ゲンドウが作り上げた母親のクローンであり、
碇ゲンドウに絶対の絆を感じているし、ミサトさん
シンジを自らの子供のようには愛しても、男としては見てくれない。
母親である碇ユイは、冬月もゲンドウもシンジすらほったらかしにして、
自らの野望をかなえるための道具として利用した
マッドサイエンティストでした・・・。


それらを感じ、女性への恐怖心が植え付けられたから、シンジは
引きこもったのです。もちろん、ストーリー的には、
父親への不信という描写はありますが、
演出から感じられるエヴァの挫折というのは、むしろ別のところに
あります。


最後に、シンジと同じように寂しそうな、惣流・アスカ・ラングレー
救いを求めたのですが、同じように取り残されたもの同士、
傷つけあうことしか出来ませんでした。


話を戻して、グレンラガンですが、惑星開発委員会では、
11話の時点で、既にエヴァの挫折は克服したかのような
書きっぷりですが、僕はむしろこれからだと思いますね。
シモンはこの後ヨーコ、ニアに置いてきぼりにされるんじゃないか?
と思います。そういう展開に至って初めて、シンジと
同じラインに立ったと言えるんじゃないかな?と
感じますね。


もちろんグレンラガンスタッフは「エヴァの先」を
きっとやってくれると思うので、その挫折を
克服するというのもやってくれるとは
思ってますが・・・。


後、
>一連の諸問題が「男の子の問題」として描かれていることにまず違和感がある
と書かれていますが、


これはあえて男の子から見た主観で物語をスタートさせているんだと
思います。
人は誰しも基本的には主観でしか物事が見えないので、これでいいんです。
客観というのは後から気づく(正確には気づいた気がする)ものですから。


女性が抱える同じような問題は、(溺れるナイフ)が、同じく女の子から
見た主観でやってるから、僕はこれでいいんだと思いますけどね。