庵野秀明ヱヴァンゲリヲン所信表明


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・・・庵野さん、こういう煽りは昔からピカ一だったんですよね・・・。


言葉では超いいこと言っていると、主観では思います。
エヴァオタクである僕が、ずっとアニメから離れてきて、
外側からアニメ業界を見て、漠然と感じてたことを
文字にしてくれていると思います。
後はこれをどれだけ実行できるか、それにかかっていると思ってます。


アニメを作る、アニメ業界の人たちがどれだけの、語るべき
人生を持っているか?人生のうちでこれだけは表現したいっ!と
いうものを持っているか?特に新しい人たちが
どれだけ自分の人生を生きているかによって、
これからのアニメ業界が面白くなるかならないかが
決まってくるように感じますね。


エヴァは、その庵野さん言うところの
「サービス業」から始まり、最終的には
それだけにとどまらない、庵野さん自身の、そして僕達の
問題を、誰も語ってくれなかった問題を
語ってくれた作品ですが、
それだけに元々の、型どおりの「サービス業」にこだわる人たちは
、TV版の終盤や劇場版に、ときに怒り、ときに見捨てた
わけです。


僕はあのとき、劇場版を見たとき、とても清々しく、
ああいう形でエヴァが終わったことに対して
とても嬉しく、
何か答えが見つかった気分で映画館を出ましたが、
今回、新たにエヴァをやるにあたり、
そういう、「サービス業」の部分と、「作家性」の
部分をいかになじませるかが非常に気になっています・・・。


作り手に才能と、触れるこちらがヤケドするくらいの熱量が
あれば、その二つを融合させることは可能であると思いますが、
テンションが高くなければ、「サービス業」は「風俗」に、
「作家性」は「自己満足」に、あっという間に変わってしまい、
そしてその二つは分裂してしまうと思います。


庵野さんもここら辺は誰よりわかっているとは思いますが、
わかっていたら回避できるもんでもないと思います。
言葉じゃない、本当に現場には火の玉になってほしいですね。
現場の熱気が直に伝われば、それがエンタメにも作家性と呼べるものにも
なっていくと思います。
して、出来れば、新ヱヴァを見た中高生が胸をときめかせ、
「僕も私もこんな凄いアニメ作りたいっ!」と
思えるようなものを作ってほしいと思います。