窓際のエヴァンゲリオン1−5


次の週、体育の授業はバレーボールだった。
男子女子合同で綾波さん、鈴原君と同じチームになった。


たいていの人はやる気がないみたいだけど、二人は声をかけあって、
ボールを回して必死にやってた。というか二人とも上手い。バレー部???
いや、そこまでは上手くないか。楽しんでやってるからそう見えるのかな
輝いてるって言うか・・・
横から惣流さんが、違うチームなのに応援(野次?)してる。
鈴原君は笑いながら(うっさいアホ!)とか言ってる。
スパイクが決まると綾波さんは喜んで鈴原君にハイタッチしてた。
とても憧れる。僕もああなりたい。


今日こそ殻を破りたい。彼らみたくキラキラ輝くんだ!
僕は無我夢中で綾波さんにトスを出した。綾波さんのスパイクが決まった!


僕は勇気を出して、「イェアー!!」と叫びながら、
綾波さんにハイタッチした。


バッチーン!!





・・・力が入り過ぎたみたいだ。綾波さん手の平が痛そうだった・・・。
あんまりこういうことやらないから、力加減がわからない・・・