創作

窓際のエヴァンゲリオン1−15

僕はこういう会話が苦手だ。こういう会話したいという 気持ちもあるけど、落ち着かないし楽しめない。 いつ冷やかされるかと思うと気が気でならない。 葛城先生は正直好きだ。ドキドキする。だけどエロなんて恥ずかしくて 顔から火が出そうだ。 そういえば三…

窓際のエヴァンゲリオン1−14

ケンスケ「なあ、お前どの教科の先生が1番印象いい?」 シンジ「いきなり何。僕は誰がいいとか悪いとか選びたくないよ。」 ケンスケ「あっそ、つまんねぇな」 シンジ「ごめん!嘘嘘。話に混ぜてよ〜。」 ケンスケ「やっぱり赤木先生か?数学の」 シンジ「怖…

窓際のエヴァンゲリオン1−13

家に帰ってテレビをつける。 普段あまりテレビは見ないけど、最近ゲームをする気にならないんだ。何故だろう。ゲームをするとガキの僕に戻ってしまうからだ。 変わりたいって気持ちが無くなってしまうからだ。 この気持ちは、ず〜っと意識してないと、すぐに…

窓際のエヴァンゲリオン1−12

僕は綾波さんが好きなのだろうか・・・? 憧れてるだけなのかな・・・? 僕は確かに鈴原君や惣流さんにも憧れてる。 だけど綾波さんを見ると僕は何故か心が せつなくて痛くてたまらなくなるんだ。 焦って、なにかしなくちゃいけないと思っても、 具体的に何…

窓際のエヴァンゲリオン1−11

次の日は眠たかった。 綾波さんと喋ったことで興奮して1時くらいまで 眠れなかったのと、ヘンな夢を見たせいだ。 けど昨日の夢は気になる。ケンスケ君が・・・? まさかとは思うけど。 だってケンスケ君はコテコテのオタクだし、そういう、 女子に興味がある…

窓際のエヴァンゲリオン1−10

その夜、夢を見た。 夏の暑い日、僕はクラスのみんなと海水浴に来ていた。 鈴原君と惣流さん、それと僕でビーチバレーをしようとしていた。 一人足りないので綾波さんを呼んでくるように二人に言われた。 僕は綾波さんがどこにいるか何故かわかってた。 海岸…

窓際のエヴァンゲリオン1−9

その夜はゲームをしなかった。気分はそれどころじゃなかった。 今日の体育のこと、そして帰るときのことが何回も何回も、 頭の中で繰り返されてた。 タオルケットを抱きしめ、眠れずにゴロゴロ転がってた。 きっと何かいいことがある。明日はもっと喋れる。…

窓際のエヴァンゲリオン1−8

学校出て100mくらいのところ、綾波さんは道の 1番高くなってるところから町並みを見降ろしてた。 思い切って声をかけてみた。 「綾波さん」 ・・・気付いてないみたいだ。声が小さかったらしい。 シンジ「あ、綾波さん」 綾波さん「ん?・・・あっ。」 シン…

窓際のエヴァンゲリオン1−7

一人夕焼けの町を下校する。 今日の体育でのハイタッチの件は結構目立ってたみたいだ。 綾波さんに嫌われただろうか。ケンスケ君に笑われただろうか。少し小高い道を帰る。ガードレール越しに第三新東京の街が見える。 山の間に太陽が飲まれてく。ヒグラシの…

窓際のエヴァンゲリオン1−6

どうもダメだ。何かが彼らと違うのだろうか。 でも小学生のときは皆大差なかったし、それこそ転校してからこう、 鈴原君や綾波さん惣流さんみたいな 感じになってきてる。これが第二次成長なのかな。 実際僕も彼らが妙に気になるし。ケンスケ君はまだ何か言…

窓際のエヴァンゲリオン1−5

次の週、体育の授業はバレーボールだった。 男子女子合同で綾波さん、鈴原君と同じチームになった。 たいていの人はやる気がないみたいだけど、二人は声をかけあって、 ボールを回して必死にやってた。というか二人とも上手い。バレー部??? いや、そこま…

窓際のエヴァンゲリオン1−4

最初の一週間は彼ら彼女らとは話す機会は無かった。 だけど一つだけ収穫があった。 授業で名前を呼ばれるのを聞いたんだ。 男子は鈴原トウジ、後ろで笑っていた女子は綾波レイ、 もう一人の女子は惣流アスカラングレーと言うらしい。 ケンスケ君に彼らのこと…

窓際のエヴァンゲリオン1−3

家に帰った。両親は共働きなので誰もいない。 今日は疲れた。でも友達が出来て良かったな。 でも僕は、正直向こうのグループに入りたかった。 向こうには何かがあるような気がする、今まで苦手だったタイプだけど、 彼ら彼女らと仲良くならなくちゃいけない…

窓際のエヴァンゲリオン1−2

昼食は声をかけてくれた男子のグループと一緒に食べた。 その男子は相田ケンスケという名前らしい。 ミリタリーゲームが好きらしくて、相当の腕前だそうだ。 昼食中は皆ゲームの話ばかりしてた。ケンスケ君はオタクだが、 明るくてしばしばヒートアップし、 …

窓際のエヴァンゲリオン1−1

夏の始まりのある日、碇シンジは箱根の山麓にある、 第三新東京市に引っ越して来た。 今日から始まる新しい生活、友達は出来るだろうか、 引っ込み思案な僕を受け入れてくれるだろうか。 「碇シンジです、今日からよろしくお願いします。 わからないことだら…

斑目晴信27歳

電車を降り、地下道を出たら雨が降っていた。 家を出かけるときは晴れていたのに・・・。 傘は持ってないから、俺は、アーケードの間を 小走りで走った。 今日は大野さんと田中の結婚式だ。 俺は二次会に招待され、そのときのスピーチを頼まれたんだ。 大野…

涼宮遙27歳(君が望む永遠(水月エンド))

やまない雨・・・ 真っ暗な部屋、私はリビングのソファーの上に体育すわりし、毛布を巻いてテレビ を見ていた。 私はボロボロと涙を流していた・・・ 「お姉ちゃんっ!」 ふいに部屋が明るくなった。 茜「今何時だと思ってるの?いい加減ドラマ録画して何回…

涼宮遙24歳(君が望む永遠(水月エンド))

やまない雨・・・ 私が病院を退院してから、3年が経った。 あの頃の、熱病のような高校時代、そして、3年間の空白・・・ 私はもう、すっかり元通りに歩けるようにはなったけど、 その代わりに、何かを失ってしまったような気がする・・・。 茜が水泳選手とし…