創作
僕はこういう会話が苦手だ。こういう会話したいという 気持ちもあるけど、落ち着かないし楽しめない。 いつ冷やかされるかと思うと気が気でならない。 葛城先生は正直好きだ。ドキドキする。だけどエロなんて恥ずかしくて 顔から火が出そうだ。 そういえば三…
ケンスケ「なあ、お前どの教科の先生が1番印象いい?」 シンジ「いきなり何。僕は誰がいいとか悪いとか選びたくないよ。」 ケンスケ「あっそ、つまんねぇな」 シンジ「ごめん!嘘嘘。話に混ぜてよ〜。」 ケンスケ「やっぱり赤木先生か?数学の」 シンジ「怖…
家に帰ってテレビをつける。 普段あまりテレビは見ないけど、最近ゲームをする気にならないんだ。何故だろう。ゲームをするとガキの僕に戻ってしまうからだ。 変わりたいって気持ちが無くなってしまうからだ。 この気持ちは、ず〜っと意識してないと、すぐに…
僕は綾波さんが好きなのだろうか・・・? 憧れてるだけなのかな・・・? 僕は確かに鈴原君や惣流さんにも憧れてる。 だけど綾波さんを見ると僕は何故か心が せつなくて痛くてたまらなくなるんだ。 焦って、なにかしなくちゃいけないと思っても、 具体的に何…
次の日は眠たかった。 綾波さんと喋ったことで興奮して1時くらいまで 眠れなかったのと、ヘンな夢を見たせいだ。 けど昨日の夢は気になる。ケンスケ君が・・・? まさかとは思うけど。 だってケンスケ君はコテコテのオタクだし、そういう、 女子に興味がある…
その夜、夢を見た。 夏の暑い日、僕はクラスのみんなと海水浴に来ていた。 鈴原君と惣流さん、それと僕でビーチバレーをしようとしていた。 一人足りないので綾波さんを呼んでくるように二人に言われた。 僕は綾波さんがどこにいるか何故かわかってた。 海岸…
その夜はゲームをしなかった。気分はそれどころじゃなかった。 今日の体育のこと、そして帰るときのことが何回も何回も、 頭の中で繰り返されてた。 タオルケットを抱きしめ、眠れずにゴロゴロ転がってた。 きっと何かいいことがある。明日はもっと喋れる。…
学校出て100mくらいのところ、綾波さんは道の 1番高くなってるところから町並みを見降ろしてた。 思い切って声をかけてみた。 「綾波さん」 ・・・気付いてないみたいだ。声が小さかったらしい。 シンジ「あ、綾波さん」 綾波さん「ん?・・・あっ。」 シン…
一人夕焼けの町を下校する。 今日の体育でのハイタッチの件は結構目立ってたみたいだ。 綾波さんに嫌われただろうか。ケンスケ君に笑われただろうか。少し小高い道を帰る。ガードレール越しに第三新東京の街が見える。 山の間に太陽が飲まれてく。ヒグラシの…
どうもダメだ。何かが彼らと違うのだろうか。 でも小学生のときは皆大差なかったし、それこそ転校してからこう、 鈴原君や綾波さん惣流さんみたいな 感じになってきてる。これが第二次成長なのかな。 実際僕も彼らが妙に気になるし。ケンスケ君はまだ何か言…
次の週、体育の授業はバレーボールだった。 男子女子合同で綾波さん、鈴原君と同じチームになった。 たいていの人はやる気がないみたいだけど、二人は声をかけあって、 ボールを回して必死にやってた。というか二人とも上手い。バレー部??? いや、そこま…
最初の一週間は彼ら彼女らとは話す機会は無かった。 だけど一つだけ収穫があった。 授業で名前を呼ばれるのを聞いたんだ。 男子は鈴原トウジ、後ろで笑っていた女子は綾波レイ、 もう一人の女子は惣流アスカラングレーと言うらしい。 ケンスケ君に彼らのこと…
家に帰った。両親は共働きなので誰もいない。 今日は疲れた。でも友達が出来て良かったな。 でも僕は、正直向こうのグループに入りたかった。 向こうには何かがあるような気がする、今まで苦手だったタイプだけど、 彼ら彼女らと仲良くならなくちゃいけない…
昼食は声をかけてくれた男子のグループと一緒に食べた。 その男子は相田ケンスケという名前らしい。 ミリタリーゲームが好きらしくて、相当の腕前だそうだ。 昼食中は皆ゲームの話ばかりしてた。ケンスケ君はオタクだが、 明るくてしばしばヒートアップし、 …
夏の始まりのある日、碇シンジは箱根の山麓にある、 第三新東京市に引っ越して来た。 今日から始まる新しい生活、友達は出来るだろうか、 引っ込み思案な僕を受け入れてくれるだろうか。 「碇シンジです、今日からよろしくお願いします。 わからないことだら…
電車を降り、地下道を出たら雨が降っていた。 家を出かけるときは晴れていたのに・・・。 傘は持ってないから、俺は、アーケードの間を 小走りで走った。 今日は大野さんと田中の結婚式だ。 俺は二次会に招待され、そのときのスピーチを頼まれたんだ。 大野…
やまない雨・・・ 真っ暗な部屋、私はリビングのソファーの上に体育すわりし、毛布を巻いてテレビ を見ていた。 私はボロボロと涙を流していた・・・ 「お姉ちゃんっ!」 ふいに部屋が明るくなった。 茜「今何時だと思ってるの?いい加減ドラマ録画して何回…
やまない雨・・・ 私が病院を退院してから、3年が経った。 あの頃の、熱病のような高校時代、そして、3年間の空白・・・ 私はもう、すっかり元通りに歩けるようにはなったけど、 その代わりに、何かを失ってしまったような気がする・・・。 茜が水泳選手とし…