窓際のエヴァンゲリオン1−5
次の週、体育の授業はバレーボールだった。
男子女子合同で綾波さん、鈴原君と同じチームになった。
たいていの人はやる気がないみたいだけど、二人は声をかけあって、
ボールを回して必死にやってた。というか二人とも上手い。バレー部???
いや、そこまでは上手くないか。楽しんでやってるからそう見えるのかな
輝いてるって言うか・・・
横から惣流さんが、違うチームなのに応援(野次?)してる。
鈴原君は笑いながら(うっさいアホ!)とか言ってる。
スパイクが決まると綾波さんは喜んで鈴原君にハイタッチしてた。
とても憧れる。僕もああなりたい。
今日こそ殻を破りたい。彼らみたくキラキラ輝くんだ!
僕は無我夢中で綾波さんにトスを出した。綾波さんのスパイクが決まった!
僕は勇気を出して、「イェアー!!」と叫びながら、
綾波さんにハイタッチした。
バッチーン!!
・・・力が入り過ぎたみたいだ。綾波さん手の平が痛そうだった・・・。
あんまりこういうことやらないから、力加減がわからない・・・
窓際のエヴァンゲリオン1−4
最初の一週間は彼ら彼女らとは話す機会は無かった。
だけど一つだけ収穫があった。
授業で名前を呼ばれるのを聞いたんだ。
男子は鈴原トウジ、後ろで笑っていた女子は綾波レイ、
もう一人の女子は惣流アスカラングレーと言うらしい。
ケンスケ君に彼らのことを聞いてみたいけど、何となく怖い。
ケンスケ君から彼らの話はしないし、あまり仲が良くないのかも知れない。
それに女子のこと聞いたら何て冷やかされるかわからない。
天元突破グレンラガン第8話「あばよ、ダチ公」
1,2話を見ただけで、ずっと見ていなかったのですが、
たまたま見れる機会があり、1、2話から飛ばして8話を見ました。
ネタバレ含むので注意です・・・。
あらすじ
敵獣人軍との決戦前夜、グレン団のシモンは、寝付けないでいた。
それは、決戦の要としての役割を与えられているプレッシャーでは
なく、ほのかに想いをよせるヨーコへの恋心からであった・・・。
ヨーコはシモンを元気付けはするが、ヨーコはヨーコで、
シモンの兄貴分であるカミナへの想いをどうしようか迷っていた。
その夜、カミナにキスをするヨーコ。カミナもキスで応える。
明日の決戦が終われば、カミナはヨーコの愛に応えてやると
約束する。
その二人の様子を、シモンは目撃してしまった。動揺を
隠せないシモン。
「関係ない、関係ない、関係ない、関係ない・・・
俺には、何も関係ないじゃないかッ・・・!!!」
目撃現場から走り去り、
思わず独り言を吐露し、ふさぎこんでしまう。
兄貴として尊敬していたカミナ。
だが同時に想いを寄せるヨーコは、カミナと愛し合っている。
次の日、決戦当日、傷心を必死に抑えようとするシモン、
しかし振り切れない想いが災いし、シモンは作戦完遂に
必要なパワーを発揮できない。
そんなシモンをカミナはぶん殴る。シモンがダメなときは
俺が殴ってやるから安心しろと。奮起するシモン。
だが、そんなとき、カミナの乗るグレンは敵の攻撃により
大破、カミナは瀕死の状態で、シモンを励まし続け、
作戦は成功するが、作戦終了と同時に
カミナはこときれる・・・。
以上あらすじ終わり!!
僕が
http://d.hatena.ne.jp/bestofmylife/20070402
で予想したとおりになってますね・・・。これシモン辛いでしょうね。
ヨーコは抜け殻になっちゃって、そんなヨーコを、自分では慰めてあげられない
シモンというのがまた辛いんじゃないでしょうか・・・。
カミナが復活するんじゃないか、して欲しいということを
皆さん言っておられますが、
例え復活しても、前のカミナとは違う、ダメ人間になってて欲しいです。
シモンはそれに怒りを覚え、でもヨーコはそんなダメカミナと
添い遂げることを願う、みたいな展開なんじゃないかなあと思う。
溺れるナイフも、げんしけんも、最近皆が突いてるとこってそこなんです。
非モテ問題とは一体何か、それを掘り下げようという動きが凄く活発に
なっているように思えますね。
でも、気になるのは、今回の話、カミナの死というインパクトが強すぎて、
キスシーンにショックを受けるシモンがあまり語られていない
のが気になりますね。僕的にはあそこガッツポーズだったんですがね。
3年ほど前に、「こんなアニメをやればいいんじゃないか」と思い、
妄想のままに描いた絵があるんですが・・・(笑)
なんか似てるでしょ?みんな裸だし(笑)
正直ガイナックスが、僕が願っていたものをやってくれてると
いうのが嬉しいですね。
窓際のエヴァンゲリオン1−3
家に帰った。両親は共働きなので誰もいない。
今日は疲れた。でも友達が出来て良かったな。
でも僕は、正直向こうのグループに入りたかった。
向こうには何かがあるような気がする、今まで苦手だったタイプだけど、
彼ら彼女らと仲良くならなくちゃいけないような気がするんだ。
そんなことをぼんやり考えてたけど、ゲームを始めたら全部忘れてしまった。
ここで裏ワザ出来るって、ケンスケ君言ってたな・・・
窓際のエヴァンゲリオン1−2
昼食は声をかけてくれた男子のグループと一緒に食べた。
その男子は相田ケンスケという名前らしい。
ミリタリーゲームが好きらしくて、相当の腕前だそうだ。
昼食中は皆ゲームの話ばかりしてた。ケンスケ君はオタクだが、
明るくてしばしばヒートアップし、
ごはん粒を飛ばしながら効果音入りで熱く語った。
僕もゲームはするし、ケンスケ君は面白いけど、やはり向こうのグループが
気になった。
女子二人と男子一人で窓際で食べてる。違いに持ってきたCDを貸し借りしてるみたいだ。
CDプレイヤー一台で、イヤホンを片方ずつ、二人で聴いてる。
三人のうち二人ずつしか聴けないから、イヤホンの取り合いになってる。
というか、もう音楽なんて聴いてなくて、ただふざけあってるみたいだ。
何を聴いてるんだろう。とは言っても、僕は音楽はあまり知らないんだけど・・・
ゲーム音楽・・・なわけないか。小学生のときは
音楽なんて聴かなかったのにな・・・
というか、女子と男子が仲いいだけでなんかビックリだ、
小学生の頃はケンカばかりだったのに。
じゃれあう姿がなんか凄くおとなびて見える。
窓際のエヴァンゲリオン1−1
夏の始まりのある日、碇シンジは箱根の山麓にある、
第三新東京市に引っ越して来た。
今日から始まる新しい生活、友達は出来るだろうか、
引っ込み思案な僕を受け入れてくれるだろうか。
「碇シンジです、今日からよろしくお願いします。
わからないことだらけですが教えてください。」
無難に挨拶をした。恥ずかしくてみんなの顔は
見えなかったけど、顔を上げたとき、1番後ろの窓際の席で男子が
隣の席の女子に耳打ちするのが見えた。
女子はクスクスと笑っていた。
僕がとりあえずついた席は1番壁際の真ん中あたり。
横はそばかすの真面目そうな女子だった。
「洞木です、よろしく碇君。」
「よ、よろしく」
お互い形式的な挨拶だった。でも僕は緊張してしまった。
「おい、どこから来たんだよ、昼食一緒に食べようぜ」
後からメガネをかけた男子が声をかけてきた。
僕は自分の周りの席の人が、優しそうな(そしておとなしそうな)人で
ホッとしてた。
でも僕の頭では、後ろの席の二人のことが気になっていた。