窓際のエヴァンゲリオン1−6


どうもダメだ。何かが彼らと違うのだろうか。
でも小学生のときは皆大差なかったし、それこそ転校してからこう、
鈴原君や綾波さん惣流さんみたいな
感じになってきてる。これが第二次成長なのかな。
実際僕も彼らが妙に気になるし。ケンスケ君はまだ何か言うことが面白いし、
面白いこと言えるのは頭がいい証拠だと思うけど、


ほかの友達とかは、鈴原君や綾波さんに比べたらガキに見える。
そして僕もこのままでは鼻水たらしたガキのままだ。


きっと小学生のノリのままでは置いていかれるんだ。

窓際のエヴァンゲリオン1−5


次の週、体育の授業はバレーボールだった。
男子女子合同で綾波さん、鈴原君と同じチームになった。


たいていの人はやる気がないみたいだけど、二人は声をかけあって、
ボールを回して必死にやってた。というか二人とも上手い。バレー部???
いや、そこまでは上手くないか。楽しんでやってるからそう見えるのかな
輝いてるって言うか・・・
横から惣流さんが、違うチームなのに応援(野次?)してる。
鈴原君は笑いながら(うっさいアホ!)とか言ってる。
スパイクが決まると綾波さんは喜んで鈴原君にハイタッチしてた。
とても憧れる。僕もああなりたい。


今日こそ殻を破りたい。彼らみたくキラキラ輝くんだ!
僕は無我夢中で綾波さんにトスを出した。綾波さんのスパイクが決まった!


僕は勇気を出して、「イェアー!!」と叫びながら、
綾波さんにハイタッチした。


バッチーン!!





・・・力が入り過ぎたみたいだ。綾波さん手の平が痛そうだった・・・。
あんまりこういうことやらないから、力加減がわからない・・・

窓際のエヴァンゲリオン1−4


最初の一週間は彼ら彼女らとは話す機会は無かった。
だけど一つだけ収穫があった。
授業で名前を呼ばれるのを聞いたんだ。
男子は鈴原トウジ、後ろで笑っていた女子は綾波レイ
もう一人の女子は惣流アスカラングレーと言うらしい。


ケンスケ君に彼らのことを聞いてみたいけど、何となく怖い。
ケンスケ君から彼らの話はしないし、あまり仲が良くないのかも知れない。
それに女子のこと聞いたら何て冷やかされるかわからない。

天元突破グレンラガン第8話「あばよ、ダチ公」


1,2話を見ただけで、ずっと見ていなかったのですが、
たまたま見れる機会があり、1、2話から飛ばして8話を見ました。
ネタバレ含むので注意です・・・。


あらすじ


敵獣人軍との決戦前夜、グレン団のシモンは、寝付けないでいた。
それは、決戦の要としての役割を与えられているプレッシャーでは
なく、ほのかに想いをよせるヨーコへの恋心からであった・・・。


ヨーコはシモンを元気付けはするが、ヨーコはヨーコで、
シモンの兄貴分であるカミナへの想いをどうしようか迷っていた。


その夜、カミナにキスをするヨーコ。カミナもキスで応える。
明日の決戦が終われば、カミナはヨーコの愛に応えてやると
約束する。


その二人の様子を、シモンは目撃してしまった。動揺を
隠せないシモン。
「関係ない、関係ない、関係ない、関係ない・・・
 俺には、何も関係ないじゃないかッ・・・!!!」
目撃現場から走り去り、
思わず独り言を吐露し、ふさぎこんでしまう。
兄貴として尊敬していたカミナ。
だが同時に想いを寄せるヨーコは、カミナと愛し合っている。


次の日、決戦当日、傷心を必死に抑えようとするシモン、
しかし振り切れない想いが災いし、シモンは作戦完遂に
必要なパワーを発揮できない。


そんなシモンをカミナはぶん殴る。シモンがダメなときは
俺が殴ってやるから安心しろと。奮起するシモン。


だが、そんなとき、カミナの乗るグレンは敵の攻撃により
大破、カミナは瀕死の状態で、シモンを励まし続け、
作戦は成功するが、作戦終了と同時に
カミナはこときれる・・・。


以上あらすじ終わり!!


僕が
http://d.hatena.ne.jp/bestofmylife/20070402
で予想したとおりになってますね・・・。これシモン辛いでしょうね。
ヨーコは抜け殻になっちゃって、そんなヨーコを、自分では慰めてあげられない
シモンというのがまた辛いんじゃないでしょうか・・・。


カミナが復活するんじゃないか、して欲しいということを
皆さん言っておられますが、
例え復活しても、前のカミナとは違う、ダメ人間になってて欲しいです。
シモンはそれに怒りを覚え、でもヨーコはそんなダメカミナと
添い遂げることを願う、みたいな展開なんじゃないかなあと思う。


溺れるナイフも、げんしけんも、最近皆が突いてるとこってそこなんです。
非モテ問題とは一体何か、それを掘り下げようという動きが凄く活発に
なっているように思えますね。


でも、気になるのは、今回の話、カミナの死というインパクトが強すぎて、
キスシーンにショックを受けるシモンがあまり語られていない
のが気になりますね。僕的にはあそこガッツポーズだったんですがね。




3年ほど前に、「こんなアニメをやればいいんじゃないか」と思い、
妄想のままに描いた絵があるんですが・・・(笑)

なんか似てるでしょ?みんな裸だし(笑)
正直ガイナックスが、僕が願っていたものをやってくれてると
いうのが嬉しいですね。

窓際のエヴァンゲリオン1−3


家に帰った。両親は共働きなので誰もいない。
今日は疲れた。でも友達が出来て良かったな。
でも僕は、正直向こうのグループに入りたかった。
向こうには何かがあるような気がする、今まで苦手だったタイプだけど、
彼ら彼女らと仲良くならなくちゃいけないような気がするんだ。


そんなことをぼんやり考えてたけど、ゲームを始めたら全部忘れてしまった。
ここで裏ワザ出来るって、ケンスケ君言ってたな・・・

窓際のエヴァンゲリオン1−2


昼食は声をかけてくれた男子のグループと一緒に食べた。
その男子は相田ケンスケという名前らしい。
ミリタリーゲームが好きらしくて、相当の腕前だそうだ。
昼食中は皆ゲームの話ばかりしてた。ケンスケ君はオタクだが、
明るくてしばしばヒートアップし、
ごはん粒を飛ばしながら効果音入りで熱く語った。
僕もゲームはするし、ケンスケ君は面白いけど、やはり向こうのグループが
気になった。


女子二人と男子一人で窓際で食べてる。違いに持ってきたCDを貸し借りしてるみたいだ。
CDプレイヤー一台で、イヤホンを片方ずつ、二人で聴いてる。
三人のうち二人ずつしか聴けないから、イヤホンの取り合いになってる。
というか、もう音楽なんて聴いてなくて、ただふざけあってるみたいだ。


何を聴いてるんだろう。とは言っても、僕は音楽はあまり知らないんだけど・・・
ゲーム音楽・・・なわけないか。小学生のときは
音楽なんて聴かなかったのにな・・・


というか、女子と男子が仲いいだけでなんかビックリだ、
小学生の頃はケンカばかりだったのに。
じゃれあう姿がなんか凄くおとなびて見える。

窓際のエヴァンゲリオン1−1


夏の始まりのある日、碇シンジは箱根の山麓にある、
第三新東京市に引っ越して来た。
今日から始まる新しい生活、友達は出来るだろうか、
引っ込み思案な僕を受け入れてくれるだろうか。


碇シンジです、今日からよろしくお願いします。
わからないことだらけですが教えてください。」


無難に挨拶をした。恥ずかしくてみんなの顔は
見えなかったけど、顔を上げたとき、1番後ろの窓際の席で男子が
隣の席の女子に耳打ちするのが見えた。
女子はクスクスと笑っていた。


僕がとりあえずついた席は1番壁際の真ん中あたり。
横はそばかすの真面目そうな女子だった。


「洞木です、よろしく碇君。」
「よ、よろしく」


お互い形式的な挨拶だった。でも僕は緊張してしまった。


「おい、どこから来たんだよ、昼食一緒に食べようぜ」


後からメガネをかけた男子が声をかけてきた。
僕は自分の周りの席の人が、優しそうな(そしておとなしそうな)人で
ホッとしてた。


でも僕の頭では、後ろの席の二人のことが気になっていた。